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第3回 ベンチャー起業家と経営者をつなぐフォーラム 実施報告

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昨年度に引き続き、第3回目となるベンチャー起業家と経営者をつなぐフォーラムを開催しました。今回は、「神奈川のモノづくり 中小企業の勝ち残りの方策を探る」をテーマに神奈川のモノづくりの現場に精通する川崎市産業振興財団の櫻井亨氏より基調講演をいただき、続いて、地元神奈川において独自の事業活動を行うモノづくり関連企業の3社の経営者をパネリストに迎え、ディスカッションを行いました。

日時 2010年10月14日(木) 15時〜19時20分
場所 ホテルキャメロットジャパン

【プログラム】
(1)基調講演『神奈川モノづくり−現況と課題』
   ・櫻井 亨 氏〔財団法人川崎市産業振興財団 産業支援部新産業振興課長〕
(2)パネルディスカッション『モノづくり−勝ち残り策を探る』
   ・鴨志田 英樹 氏〔株式会社ロボット科学教育 代表取締役社長〕
   ・今野 辰裕 氏〔今野工業株式会社 代表取締役/ものづくり共和国〕
   ・吉田 邦夫 氏〔AJI株式会社 代表取締役〕
   ・コーディネータ 櫻井 亨 氏
(3)情報交換会
   ・参加者 61名

【概 要】
 櫻井亨氏からは、まず、川崎市産業振興財団の取り組みについて紹介されました。同財団では、起業家オーディションの開催、試作開発に焦点を絞った産学連携支援、企業支援のための出張キャラバン隊、ロボット技術者育成を目指したロボット競技会の開催等を行っています。特に、起業家オーディションは、年間6回開催し、開催数は日本最多の67回を数えています。また、出張キャラバンは平成17年にスタートし、これまで約600社、延べ1000回を超える企業訪問を行い、350件を越える企業連携、大学連携、助成金獲得などを支援しています。

 続いて、川崎市内企業へのアンケート調査を元に、モノづくり企業の現状について説明がなされました。半数以上の企業が円高による悪い影響を受けると考えており、取り引き先からの受注減や値引き要請を懸念していることが紹介されました。これらの対策として、国内販路拡大や経費削減に取り組んでいます。また、受注確保や販路開拓は多くの企業が重要な経営課題と考えているのに対し、産学連携や知的財産の活用を課題と感じている企業は多くありません。しかし、受注確保が経営課題とする企業が多いにも関わらず、自社PRを経営課題にあげている企業が少なく、ホームページ保有率も50%程度に止まっています。

 このように、製造業を取り巻く現状が確認された後、これまでに櫻井氏が訪問した川崎市内の企業の中から、こうした環境の中でも独自の取り組みで活路を見出している元気な企業の事例が紹介されました。webページを用いてホビー用の板金加工やアクリル樹脂加工を行う企業や、ブログやツイッターを用いた情報発信により顧客を拡大している企業、放電装置をキノコ栽培に活用する等既存技術をベースに新規な領域に進出を図っている企業等、多くの興味深い取り組みが報告されました。各企業の取り組みと合わせて、経営者の人柄や考え方、そこに至る経緯等も説明され、単なる事例報告ではなく、各社の事業の展開がいきいきと紹介されました。

 パネルディスカッションでは、3人のパネリストより、それぞれの取り組みが紹介されました。鴨志田氏からは、株式会社ロボット科学教育では、子どもたちの理科離れが深刻であるという背景から、ロボット製作を通じ子供たちに理数系の知識を楽しみながら学んでもらうための教育カリキュラムづくりを進めていることが紹介されました。また、教育カリキュラムの普及に加え、科学技術の向上のために、ロボット技術検定の制度化にも取り組んでいます。今野氏からは、川崎市高津区の若手経営者が集まり、情報交換や共同事業等を目的に設立した「モノづくり共和国」の取り組みが紹介されました。技術開発等明確な目的を据えた連携ではなく、穏やかな連携が新たな価値を生み出していくことが説明されました。吉田氏からは、半導体実装装置等の領域において、より高度な技術をもって海外へ販路を展開していく同社の取り組みが紹介されました。世界で戦っていくためには、世界中でわが社しかできないというものをもち、価格競争にならないビジネスモデルで勝負することが必要との考えが述べられました。

 それぞれに方法は異なりますが、いずれの企業も既存の枠組みにとらわれない取り組みにより活路を見出しています。これらの事例は、今後の製造業の在り方を考える上でのヒントになるものと思われます。

 最後に、村井氏より、神奈川県の製造業支援施策が紹介されました。モノづくり支援は、主に産業技術センターにおいて行われており、技術開発や商品開発等の具体的事例が紹介されました。

 村井氏の講演の後、会場を移して情報交換会が行われました。登壇者には引きも切らず参加者が意見交換に訪れており、今回紹介した数々の事例に対する参加者の関心の高さが伺えました。

基調講演 本田勝之助氏パネルディスカッション
写真左から、「基調講演 櫻井亨氏」「パネルディスカッション」
基調講演 本田勝之助氏パネルディスカッション
写真左から、「村井省二氏講演」「情報交換会」

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