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第22回 学生起業塾実施報告

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日時 2010年12月18日(土) 10時〜16時
場所 橘川果樹野菜園
参加人数 奨学生9名、事務局2名、計11名

12月15日に続き、2010年度6回目の学生起業塾を開催しました。この日は、いつもの学生起業塾とは趣向を変え、二宮町の農家、橘川直泰氏の農場を訪問しました。みかん畑の開墾等の農作業を行いながら、橘川氏より、新品種開発やリスク回避、既存の枠組みからの脱却等、農業経営のお話をお聞きしました。天候にも恵まれ、作業の後にはたき火を囲んで焼き芋をいただきました。


【講演概要】
演題 農家経営について
講師 橘川果樹野菜園 橘川 直泰 氏


橘川氏は、高校卒業後に家業である農家を継ぎましたが、最初は農家が嫌だったと言います。しかし、直売所の販売を担当し、「おいしかったよ」などお客さんの声を直接聞く機会が契機となって農業が面白くなっていきました。今でも、橘川氏は、農業の一番の魅力は、自分が作ったものをお客さんが食べて喜んでくれることだと言います。

橘川氏は、特定の野菜だけでなく、あまり市場に出回っていない珍しい品種も含めて、多品種の野菜や果物を栽培しています。その理由は、農業は天候に左右されるので、限られた品種だけの栽培はリスクが大きいこと、また、珍しい品種は、他に栽培している人がいないので、競合が少なく、値崩れが起きにくいことだと言います。当然、多品種を栽培することは手間がかかりますが、それ以上にリスクヘッジや価格を維持することが重要だと考えています。

また、橘川氏は、新品種の開発も行っています。新品種の開発には、数年を要することもありますが、たとえば、元来越冬出来ない野菜を越冬できるように改良すれば、手間をかけずに栽培することができます。また、独自開発の新品種であれば、他の農家は栽培できないので、市場で優位に立つ事が出来ます。

橘川氏は、これまでの農家は、市場に出荷しさえすればよかったので、生産するだけでその後のことは考えていなかったと言います。しかし、これからは市場への出荷だけでは小規模の農家の経営は成り立たなくなっていきます。そのため、農家は、自分の育てた野菜がどうやって流通し、販売され、お客様の元に届くかまで考えないといけないと言います。実際、橘川氏は、直売所への出荷に際しては出来る限りお客さんのいる時間に行って、お客さんの声を聞くようにしています。また、前述の珍しい野菜は、競合はいませんが、お客さんは食べ方がわからないので、特にコミュニケーションが重要だと言います。

農家経営は、今までどおりにやっていたのでは非常に厳しい状況ですが、単に生産するだけでなく、農家も経営であるという考え方に基づき、流通や販売まで含めて考えることができれば、活路はあると橘川氏は考えています。特に販売に関しては、ここ数年、直売所が大きなブームになっていますが、直売所も、単に農家から集荷して販売するのではなく、どうすればお客さんが満足する品ぞろえが出来るかを考えることで活気のある売り場を作ることができると言います。たとえば、特定の時期に特定の野菜を大量に出荷するのではなく、一定の期間を通じてお客さんに安定的に商品を提供するためには、出荷管理が必要であり、そのことによって農家も値崩れを心配する必要がなくなります。そのためには、直売所を経営する農協の協力も欠かせないと言います。

農作業の様子橘川氏によるお話橘川氏によるお話
(写真左から、「農作業の様子」「橘川氏によるお話」)

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