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第30回 学生起業塾実施報告

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日時 2011年12月17日(土) 10時〜16時
場所 橘川果樹野菜園
参加人数 奨学生6名、事務局2名、計8名

昨年に引き続き、二宮町の農家、橘川直泰氏の農場を訪問しました。今年は、らっきょ畑の草むしりの農作業を行いながら、橘川氏より、多品種少量生産、ブランド化、新品種開発等の取り組みお聞きしました。天候にも恵まれ、作業の後には、これも昨年同様、たき火を囲んで焼き芋をいただきました。

【講演概要】
演題 農家経営について
講師 橘川果樹野菜園 橘川 直泰 氏

橘川氏は、特定の野菜だけでなく、あまり市場に出回っていない珍しい品種も含めて、多品種の野菜や果物を栽培しています。その理由は、農業は天候に左右されるので、限られた品種だけの栽培はリスクが大きいこと、また、珍しい品種は、他に栽培している人がいないので、競合が少なく、値崩れが起きにくいことだと言います。当然、多品種を栽培することは手間がかかりますが、それ以上にリスクヘッジや価格を維持することが重要だと考えています。
また、橘川氏は、新品種の開発も行っています。新品種の開発には、数年を要することもありますが、たとえば、元来越冬出来ない野菜を越冬できるように改良すれば、手間をかけずに栽培することができます。また、独自開発の新品種であれば、他の農家は栽培できないので、市場で優位に立つ事が出来ます。 橘川氏は、これまでの農家は、市場に出荷しさえすればよかったので、生産するだけでその後のことは考えていなかった。しかし、これからは、農家自身が自分の育てた野菜がどうやってお客様の元に届くかまで考えないといけないと言います。実際、橘川氏は、直売所への出荷に際しては出来る限りお客さんのいる時間に行って、お客さんの声を聞くようにしています。また、前述の珍しい野菜は、競合はいませんが、お客さんは食べ方がわからないので、特にコミュニケーションが重要だと言います。食べ方を伝えるために、橘川さんはひごろから自分で料理をしています。
農家経営は、今までどおりにやっていたのでは非常に厳しい状況ですが、単に生産するだけでなく、農家も経営であるという考え方に基づき、流通や販売まで含めて考えることができれば、活路はあると橘川氏は考えています。特に販売に関しては、ここ数年、直売所が大きなブームになっていますが、直売所も、単に農家から集荷して販売するのではなく、どうすればお客さんが満足する品ぞろえが出来るかを考えることで活気のある売り場を作ることができると言います。たとえば、特定の時期に特定の野菜を大量に出荷するのではなく、一定の期間を通じてお客さんに安定的に商品を提供するためには、出荷管理が必要になります。そうすることで農家も値崩れを心配する必要がなくなりますので、農家のやる気も上がります。その結果、農家にとっても消費者にとっても魅力的な活気のある売り場が出来ます。
また、農業は地域の繋がりの中で行われる営みであり、地域の繋がりが重要だと考えています。農家同士が協力する事はもちろん、地域のさまざまな活動にも参加しています。いずれ、二宮周辺の農地と里山全体を大きなテーマパークのようにしたいと夢を語られました。

農作業の様子橘川氏によるお話焼き芋をいただく
(写真左から、農作業の様子、橘川氏によるお話、焼き芋をいただく)

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